初めての方は初めまして、shyachiといいます。ひょんなことからキャリア迷子に迷い込んだ迷える子羊です。今回はタイトルにある通り、休職について皆さんの参考になればと思い、寄稿します。
休職って何?
人間は四六時中元気とは限りません。調子が出ない時もあります。私は調子がいい時は半日ぶっ続けで集中できますが、調子が悪い時は5分と持ちません。でももし、数日という単位ではなく、2週間くらい調子が悪かったらどうでしょう?それが、仕事に影響するくらい、無視できないものだったとしたら?
このように長期的な問題となったとき、仕事のみならず、生活すら危ぶまれるときはあります。そんなとき、働いてる方は有休をとったり、病欠にしたりすると思います。その中の選択肢の一つとして、休職があります。
改めて休職とは何ぞや?調べてみました。
休職(きゅうしょく)とは雇用されたまま長期間の労働義務が免除され、かつ雇用契約はそのまま持続すること。何らかの理由により就業が不可能になったときに、就業規則などの定めにより適用される。休職期間中は、労働基準法(昭和22年法律第49号)等に基づき、使用者の責に帰すべき事由により休業した場合に労働者に休業手当が支払われる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%91%E8%81%B7
要するに、雇用を維持したまま、休めるってことですね。ここまでは知ってる方も多いと思うのですが、実は休職は法律で企業に設置が義務付けられているわけではないのです。つまるところ、働き先によって内容が異なり、一概に言えないってことですね。
実は私、休職を大きく分けて2回、異なる企業で活用したことがあります。その中で感じたことは次の通りです。
- 休職したら長く休むことになる。解雇されないだろうか
- みんなに迷惑をかける。休みたくない
- お金が心配
- 同僚に悪い目で見られないだろうか
- 今後のキャリアに影響するのだろうか
まあ、挙げたらきりがないです。とにかく、休職という方法は気が引ける人が多いんじゃないでしょうか。だって、何週間、何か月という単位で休むのですから。でも私は言いたいことがあります。
休職は使えるのなら最大限活用しよう
なんでこんなことを言うかって?答えは簡単。
自分の心身が一番大事だから
休職を考えるときは理由があると思います。人それぞれですが、骨折やけがなど身体的なものから、うつ症状などの精神的なものまで様々あるとおもいます。身体的な理由なら、自分も周りも納得しやすいと思います。足を骨折して歩けないのに、建設現場を頑張って歩くのは危険ですよね?そして、治る時期も予測がついたりします。(これも場合に寄りけりですが)
私が難しいと思うのは、精神的なもので休職を考えるときです。やる気が出ないから始まり、夜寝れない、動悸がする、判断が鈍る、等々。これらの事象は一見すると努力次第でどうにかなりそうなものです。特に短期的な症状であれば、気合で何とかした経験がある方も多いと思います。でもちょっと待ってください、本当にそれ、気合で何とかなりますか?
実は精神的な不調も病気の一種かもしれません。まずは症状に応じて病院に行くことをお勧めします。それも、できるだけ軽い時から。早期発見が一番大事です。今これを見てる方で、症状が重い方もいるかもしれません。そして病院にかかったことがないなら、まずは診療を受けましょう。
そして、休職するときもできるだけ症状が軽い時に活用しましょう!
えっ、って思う方も多いかもしれません。なんで軽い時に活用するの?と。順を追って説明しましょう。これは私の経験談でもあります。
心身の状況が悪くなってから活用するのは、いろいろしんどいぞ
私は新卒で大手自動車メーカーに就職しました。高専卒なので20歳の時です。そのころは特に不調らしい不調もなく、元気な状態でした。当時、東日本大震災の直後だったこともあり、1年間の長い研修がありました。これは配属先が被害を受けていて、すぐに人員を配置できなかったためです。
本配属後は、大手メーカーということもあり、職場環境はホワイトそのものに見えました。定時退社、有給は使い切る、フレックス出社、おいしい食堂、その他充実した福利厚生(職場内にプールまでありました)。でも、そんな中、不調の兆しがでてきました。
当時は、過換気症候群(呼吸が荒くなり苦しくなる症状)と朝起きれないことが主な症状でした。なぜこんなことになったのか、当時の私は理解できませんでした。のちにだんだんとわかってきたことですが、私はとにかく自分でなんでも決断して、自分で進んでやりたい性格なのですが、職場はそれと正反対で、とにかくハンコリレーでした。なおかつ、新人の新しいアイディアは前例がないという理由でとにかく叩かれました。そういった職場と自分のアンマッチがストレスだったのだと思います。
しばらくは有休を使ったり、午前休を使ったりしてのらりくらりと過ごしていました。でもある時から、身体が全く動かないけど、意識はある、そういった症状が出てきました。長い時は数時間にわたって、体は動きませんでした。こうなってくると、もう休職しかありません。いろいろあきらめた気持ちで休職という選択をした記憶があります。
これはまた別の投稿でまとめるつもりですが、これは私の長い闘病生活と、波乱のあるキャリアの始まりでした。結局のところ、ぎりぎりまで休職を選ばなかったので、体調は最悪、投薬治療もなかなか効きませんでした。そのため、冒頭にあるように、合計で1年半に及び休職をしました。実際は復帰と休職の繰り返しです。
ここまでで、伝わってほしいのは、体調が最悪の状況から復帰するのは長い時間がかかるということです。むしろ、ちょっと調子が悪いなくらいの時に、休職を選び、数週間で復帰できたほうがどれだけ苦痛が少ないか。同時に、それは会社にとってもよいことになります。
「こんなレベルで休んでいいのかな…?」
と思うくらいでちょうどいいと思います。休むこと=悪ではありませんからね、むしろ長い目で見ればメリットが大きいものです。
制度があるかわからない時は人事や総務に相談しよう
先ほどまでの話は10年以上前の古い話です。実はこの記事を投稿している数か月前に、1か月休職をしています。転職を何回かしているので、まったく別の会社です。
2回目の休職となった会社はベンチャー企業で、休職制度そのものがありませんでした。ですが、人事に相談し、制度はないけれども、一定期間の休職を許諾してもらいました。交渉したというより、採用時に過去調子が悪い時があったことをオープンにしていたことや、人事の方とよく話していたので、話が通りやすかったという形です。
自分でいうのもなんですが、何度も休職したおかげで、引き時がわかっています。なので1か月という比較的短い期間で済みました。それでも若干後ろめたいものはありましたが。
このように、休職制度がないパターンの会社でも条件次第で活用できるときはあります。あきらめるのは、すこしはやいかもしれませんよ?
きっと次へ向かう道はある
ざっとですが、私のキャリアと休職について書いてみました。なにか参考になったでしょうか。コメントなど、ぜひお願いします。
繰り返しになりますが、休むことは悪いことではありません。作戦の一つです。状況次第で非常に良い選択肢となります。
それでは、皆さんごきげんよう。
コメント
コメント一覧 (18件)
コミュニティメンバーによる記事化企画第一弾で先陣切ってくれてありがとうございますー!
ファーストペンギン(シャチ?)凄いです!
休職についても、職場で周囲の人と会話する時はあまり触れられないキーワードっぽいですが、キャリア迷子内には意外と経験者がいっぱい居るので、休職はいけない事ではないかと思っている方には是非経験者の声が届いて欲しいなと思ってます!
コメントありがとうございます!
そうですね、休職は何かと触れられづらいものなので、いっそのこと経験談をオープンにしようと思いました。
誰かの参考になれば!
「自分の心身が一番大事だから」めちゃくちゃ響きました。引き際がわかっていると強いですね。色々考えました。
コメントありがとうございます。
そうなんですよね、当たり前過ぎて見過ごしがちな事実ですからね。
引き際も大事です。実際はすごく苦悩するんですけどね。
これは、休職を考えるきっかけになるいい休職体験談
ありがとうございます。
休職はどうしても後ろ向きなイメージが強いので、前向きな活用を考える方が増えるといいなと思ってます。
休むことに対して、子供の頃から「ギブアップ」「最後の手段」のようなイメージがあり、「どうしても無理!」となるまでは選べない手段のように感じていました。
ですがshachiさんの「悪いことではなく作戦の一つ」「状況次第で非常に良い選択肢となる」という表現に肩の力が抜けました。
オープンで復職・転職をされていることにも勇気づけられました。「きっと次へ向かう道がある」という章題も素敵ですね。
読ませていただきありがとうございました!
コメントありがとうございます。
そうなんですよ、ギブアップとか最後の手段じゃない、っていうことを皆さんに伝わってほしかった。
何か勇気につながれば幸いです。
shyachiさんの記事だ…!
休職……白い目で見られたくないとか色々自分の居場所や状況を変えたくなくて選ばないを選びがちですね…。必要とされないのではないか、が重くのしかかるのは間違いないと思います…。
とはいえ休職するのにも、もっともらしい理由が必要だと思いますし、そこそこな状態でないともらえないもの(診断書)だったりするので、難しいんではないか?と思っていたりしてます……。
コメントありがとうございます。
そうですね~、休職はハードルがあるのが事実だと思いますが、休むべき時は医者からドクターストップがかかったりします。それに素直に応じれば、あとは手続きだけかと。
有給よりかは使い方が難しいですが、やりようはありますよ!
長期的な目線で心身を考えた休職は会社にもご自身にもプラスにはたらくのだと感じました。
私も休職経験がありますが、限界の中での休職だったので仰っていることがとても響きました。
心身が弱っている状態の休職は罪悪感がとても強く、回復までにかなりの時間を要したので、健康な状態の時にこの記事にたどり着く方が少しでも多くいらっしゃったらいいなと感じました。
コメントありがとうございます。
そうなのですね、休職は辛いことが多いですよね。
そうですね、やはり早く回復して、早く復帰できたほうが、長期的には会社にも自分にもプラスになるかなと思います。この記事を読んで、ピンときた方が、いい意味で休職を選択してくれればいいなと思います。
私も休職経験があり、心療内科もすぐには予約取れなくて、
焦りと不安でドギマギしていたことを思い出しました。
でも、休職したことを後悔はしてないです。
本当に症状が軽いうちに活用してほしいですね。
コメントありがとうございます。
心療内科、初診だと2か月待ちとかよくありますよね。
そうですね、やはり軽いうちに活用して、休養して、早めに復帰する人が増えてほしいです!
私も休職経験がありますが、休職を肯定的に捉えてくれる人が身近にいるかどうかもとっても大きなポイントになりますよね…。
shyachiさんの言葉がたくさんの人に届きますようにー!
そうですよね、肯定的にとらえることが大事だと思います。
コメントありがとうございます!
心身の回復期間は本当に必要ですよね。
休職するかどうか迷われている方に届きますように。
回復期間をポジティブに過ごしてほしいと思っています!
必要な方に届きますように!