転職活動を俯瞰してみる2つの軸 – 通過率と求人の採点方法 –

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はじめに -「ふつう」基準よりも自分基準へ –

こんにちは。転職活動おじさんと名乗っているDaiと申します。

現在50歳。事業開発関連のお仕事をしており30代3回・40代4回の転職をしています。

前回自分のキャリアの軸の話を書いたのですが

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こちらを書いたあとにキャリア迷子部屋(本サイトの主宰者であるさいとぅーさんが運営しているキャリアで迷う人たちが集うLINEオプチャ)を改めて眺めていると、「今の私の置かれている状況はよくあることなのでしょうか」「転職活動でこれは普通でしょうか」という質問が結構多いような気がしてきました。質問の内容そのものというより、「世の中的に普通・平均的なのかどうか」を気にする人が多いんだなと感じました。

私はすでに平均的な生き方からはみ出てしまったのでそのへん気にならなくなってきた方なのですが、「自分にとって居心地がいいか・人の役に立ち価値を生み出すという理想に近づいているか」はとても気になります。

自分の置かれている状況を理解するためには、何か基準が必要だなと思います。でまた今回も「軸」の話をしようと思います。

一つは「転職活動がうまくいっているかの軸」、もう一つは「求人に点数をつけて比較評価する軸」です。

ひとつめ 転職活動がうまくいっているかの軸

転職活動がうまくいっているか、って何で判断していますか?

合格か不合格か、第一志望かそうでないかじゃないの?って思う方もいるかもしれませんね。

0点か100点か、という2つしかない状況だと、最終結果が出ない状況を耐えていくのが結構難しかったりします。

お祈りされて怒りや悲しみを持っても、次に活かすことも難しかったりします。

私が何にポイントをおいたかというと、選考通過率を管理することで克服しました。

応募→書類通過→一次面接→結果連絡→二次面接→結果連絡…→最終面接→結果連絡

のそれぞれを「何件くらい通過するか」「どのくらいの早さで返事がくるか」を確認していました。

選考通過率で考える

選考通過率とは応募数÷通過数(次の選考に進む・内定を得る)のことです。

割と赤裸々な画像を貼りますが、49歳のときの転職活動の記録です。

26日間でエントリー48社→書類通過7件(16.3%)→一次面接通過3件(42.9%)→二次面接通過2社(100%)→最終面接通過1件(50.0%)

書類が通過しない理由はいろいろありますが、「相手にとって今は価値を感じなかった」ということに包含されると思います。それはあなた自身に価値があるかどうかを意味しません。

とてもおいしいハンバーガーを広告でおすすめされても、今は食べたくないというときはありますよね。ただ広告がよくできているなら、食べたい人にはきっと食べてもらえます。

書類通過するしない1件1件で一喜一憂する必要はありません。ただ通過率は確認しておきたいです。

通過率が下がっているということは、そのハンバーガーがおいしいということが伝わらない広告(職務経歴書)になっている可能性があるということです。

上記の1年前の48歳のときは書類通過が21.6%でした。この数値は年齢が上がるほど下がっていきます。

これは「年齢が上がれば上がるほど可能性より有用性が求められる」ので一定仕方がないことです。

一方で「一般的な年齢に比較してこの通過率がどうなのか?」は大事な確認ポイントです。

私は複数のエージェントの方に同年代の書類通過率・面接通過率に質問をして把握をしたうえで、書類通過率が低ければ職務経歴書の見直しを、面接通過率が低ければ志望動機や就業イメージの具体化を行いました。必要に応じてエージェントにも支援を仰ぎました。ちなみに私の48歳時点での通過率はそれなり、49歳ではやや低いという感じだったようです…1年での短期離職というのも響いていると思います。

※たまに通過率低い場合もっと応募しろって言ってくるエージェントもいますが、精神的にも肉体的にも不通過は堪えますので、率を上げるほうがいいと思います。

選考側の回答の早さで考える

早さとしては、同じ週内〜1週間以内に返信があるかどうかを気にしています。

前提として、「転職の合否は優劣ではなく相性」だと受け止めています。

こちらも相手を充分理解し、その上で相手に充分理解してもらった上でお見送りになった場合は、相性が悪いと受け止めて次の案件に気持ちを切り替えたほうがよいです。入社してからお互いに「思ってたんと違う」ギャップで苦労することが想像できますからね…入社後頑張っても評価されないということも起こり得ます。

一方で残念なのは「本当は相性が良いはずなのに理解してもらえなかった」というパターンです。次のステップに進める決め手に欠いてしまう場合、「もっといい人が来るかもしれない」と保留になってしまう可能性が高いです。

となると合否どちらにしても書類や面接で正確にわかりやすく相性を判断してもらえる材料を出し尽くすことがとても大事です。

結果的に、選考結果の連絡が早ければ早いほど良い結果も悪い結果も素直に受け止めるべきで、遅ければ遅いほど選考する側が迷う要素があった=相性を把握しにくい・わかりにくかったんだなと受け止めます。

分かりやすさという観点で評価するならば、良くても悪くても早く結果が返ってくることは分かりやすかったということです。(ただし前述の通り、全体的に選考通過率が低すぎるのは良くないことです)

逆に時間がかかって不通過の連絡が来たということは、相性をギリギリまで評価してくれて、他の候補者との相対的な比較で選考されなかったと受け止めることができるので、「惜しかった!」と受け止めることができます。

一方で時間がかかって通過というのは、何か相性面で懸案がある可能性が考えられます。他の候補者が少なくて相対比較がしにくいとなると、妥協での選考通過になっている可能性があり、アンマッチの可能性は選考中に払拭しておきたくなります。いい子モードになりすぎていないか、本当に本音ベースで面接に臨めているか振り返りが必要そうと受け止められます。

「遅く不通過」では必要以上に悲しまず、「遅く通過返信」は次のステップに向けて企業側と自分の本音のすり合わせができているか振り返ってみると良いと思います。

求人に点数をつけて評価する軸

求人に対する自分の志望度をわかりやすくするにはどうするか、のお話しです。

求人票を何枚も読んでいると、目が滑って働く姿をイメージしにくくなって、どれも良いように思えたり、どれも今ひとつに思えたりしますよね。で適当に選考に臨んでしまう。第1志望、第2志望という言葉はあるけれど、そこまで圧倒的1位とは思えないことも多々あります。

一方で在職中に複数の企業の選考を同時に進めていくとなると、どうしてもメリハリが必要になります。全部に全部フルパワー注いでいたら、現職も就職活動も生活も中途半端になってしまいます。

比較点数表をつくる

そこで私は複数の会社に対して点数をつけるようにしています。

5点満点で点数をつけて合計するだけの簡単な表です。

会社に対して抱くイメージをいくつかと、自分のキャリアとのマッチングを主に確認していきました。

会社の大きさは私の場合は大きすぎると会社の方向性が見えづらいことを危惧していたので絶対的な人数より所属するかもしれない組織のサイズや組織構造をみながら判断していました。

求人をもれなく平等に比較する

この「点数をつける」という作業によって、企業ごとに十分に確認できていなかった点が明確になります。

確認できていなかった点は面接・面談での質問やエージェントへの確認で解消していきます。

そのうえで算出された点数と、自分自身の主観で思う志望度とを比べてみます。違和感があるときはどこかを甘く/辛く採点している可能性があるので、そこをもう一度各社平等な視点で再度採点していきます。

修正できた点数をもって、転職活動の優先度調整に活用していきました。

具体的には次の面接の日程までの間隔を調整したり、面接準備にかける時間を調整したりします。

求人に点数をつける方法については”心にギャル”のmentaiudonさんも記事を書かれていますのでぜひご覧ください。

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まとめ 転職活動全体を俯瞰で見る

在籍しながらの転職活動そのものが体力と精神力を使う上に、受かった落ちたの結果で一喜一憂すると精神力を消耗しますよね。

スポーツ選手は1つのプレイで一喜一憂することもあると思いますが、シーズン全体での成績をみながらトレーニングしていくとよく聞きます。同じように、できれば転職活動全体を俯瞰してみたほうがよいのではないかな、と思い筆を取りました。

もしどうしても書類通過率が上がらないということであれば、

  • 職務経歴書の徹底的な書き直し
  • 応募する企業の選定しなおし
  • 自分自身の転職理由(ネガティブな本音ベース&ポジティブな将来の希望ベース)

をもう一度振り返ってみる必要があると思います。

転職理由が曖昧な場合は、状況によっては積極的な応募を控えめにして整理するための時間を取ることもよいかもしれません。

転職活動がうまくいっているかの軸は「自分自身をより正確に理解してもらえる状況にあるか」を、求人を評価する軸は「私にとって居心地のいい会社とは何か」を定義するものと考えています。この2つが曖昧な状況だと、地図もコンパスもない旅路になってしまうのかなと思っています。

世の中の人が決める「普通・当たり前」より、自分の良さが伝わるか・自分にとって居心地がいいか基準で考えたほうがより幸せになるんじゃないかなと思っています。

少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。お気軽にコメントください!

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この記事を書いた人

転職活動おじさんを名乗るDaiです。30代3回、40代4回転職してます。穏やかに生きたい。プロフィール写真は顔写真をジ◯リ風にするツールでつくってみました。

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コメント

コメント一覧 (10件)

  • お祈りメールが絶賛続く明日は猫です。
    この内容が何より刺さりました。
    私もこの言葉を胸に進めていきたいです。

    「書類が通過しない理由はいろいろありますが、「相手にとって今は価値を感じなかった」ということに包含されると思います。それはあなた自身に価値があるかどうかを意味しません。」

    • コメントありがとうございます!
      これは自分に言い聞かせていることでもあります。
      求人側はジグソーパズルの欠けたピースを探しているので優劣ではなく相性なんですよね。
      職務経歴書や履歴書をがんばって更新しましょう!見てもらったことない人に見てもらうといいですよ。

    • コメントありがとうございます!
      ソンナコトナイデスヨ(恐縮

  • 転職すべきか悩んでるいまも活用できる知恵をありがとうございます…!
    どこも同じようなもんなら我慢すべきなのかなって思っちゃうことも自分軸で判断していければ縁切れるのかなって思えました!

    • コメントありがとうございます!
      そう、どこも同じって思ってしまうと、求人側も誰でも同じって思ってしまうんですよ。
      深淵を覗くと…みたいに!

  • 毎度神記事をありがとうございます。
    内容がいつも具体的で理解しやすくて助かります。

    • コメントありがとうございます!
      めちゃくちゃ励みになります!
      こういうこと書いてほしいとかリクエストあったらくださいね。

  • 採用担当の者です。

    「今は価値を感じなかっただけで、求職者自身の価値ではない」はまさにその通りだと思いました。

    面談をしていて
    「もっと早く出会いたかった」
    「今はまだ雇えない」といった出会いはたくさんありました。

    また社内の状況により「いまは新卒がほしい」逆に「経験者がほしい」というタイミングもあり、本当に採用は縁だなと感じております。

    希望と条件を明確に示し、お互いに納得のできる擦り合わせができるよう努めます。

    • コメントありがとうございます!
      採用の方がおっしゃってくれるのがきっとお祈り受ける方の励みになるとおもいます!
      とてもありがたいコメントです。
      そして求人票もわかりやすいのやらわかりにくいのやらありますよね…
      ステキな採用活動が進みますよう祈っております!

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