転職で上京した際に気をしておくべきだった5つのこと

みなさんどうも。くろいマカロンです。
現在田舎の方でほそぼそと中小企業の皆様にIT化・デジタル化を教えながらのんびりと過ごしております。そんな私ですが所属自体は東京に本社を構える会社に勤めております。(本社しかないけど)出身は大阪で新卒は地元の美容メーカーの営業でキャリアをスタートさせました。東京に来たのは27歳のときになります。その時に感じたいろんな想定外・ギャップのお話をできればなぁと思います!

目次

転職の契機~転職活動するぞ編~

当時新卒で入社した大阪のとある中小美容メーカーで働いておりました。営業からセミナー講師、情報システム部門、特許管理などほんとに幅広くいろんなことをやらs…やっていたのですが、広告だけは一切したことがありませんでした。というより、会社として一切広告・プロモーション・SNSといった発信をしない会社でした。「広告は無駄なもの!それよりもやるべきことがある!」という考えだったんです。

広告に加えて、ECにもほぼ手をつけておらず、全国の美容問屋や通販会社への販売のみで商品認知を広めている会社でした。当時楽天やAmazonが台頭してきて一般顧客のECへの抵抗感が薄れてきていたのもあり、ECの本格運用を提案したこともあります。

しかし、「ネット通販は値崩れを起こす。業界全体がネットでの未承認販売や値崩れで困っているから本格的にECで販売をすると美容室が取り扱ってくれなくなる。商売は信用だからECは本格的には実施しない。」という話でした。

当時は学生時代にネット環境に慣れ親しんだデジタルネイティブという言葉も広まったぐらいでインターネットを活用したビジネスが加速度的に広がりを見せていました。コーポレートサイトのwebディレクション業務なども担当していたため、今後よりインターネットを活用したビジネスが加速するだろうというのも感じていました。

そんな折、東南アジアのある国で駐在員として赴任することが決定しました!しかし、最終的にはその駐在員事務所を閉鎖させて日本に帰って来たんですよね!閉鎖となった経緯は紆余曲折・悲喜こもごもありますが、その過程で会社のことがあまり信用できなくなりました。そんな思いで働き続けるぐらいだったら転職で新しいところで経験と知識をためていきたいと思うようになりました。

そうだ…転職先探そう!

当時の会社で働いていて思ったのが
① 商品は認知されないとお客様に選んでいただく土俵にも乗らないこと
② webによる認知・購買が今後どんどん広がりを見せていくこと
でした。

これらを掛け合わせられるWeb広告事業や広告代理店事業を主軸とする企業を中心として転職活動を進めました。くわえて、「人生に一回ぐらいは東京で生活してみるのもいいな。webなら東京でしょ」との思いから、大阪在住で東京の会社を探すことになります。当時オンライン面接が主流ではない中、意外と多くの企業様が対応していただいたのには本当に感謝しきれません。

その結果、最終的にはPR代理店に入社することになりました。広告を主軸に探していたのですが、広報というものがどういったことをするのか純粋に興味があったのと、業界最大手であったことが決め手となり、もう1社内定をもらっていたweb広告・制作会社を蹴って選ぶことになります。

PR代理店での話は別の記事でお話しているので、興味があるかたは下記リンクより読んでみてください。

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関西→関東での転職で何が変わったの?

この転職で自分の中で大きく変わったことは5つあります。
① 業界の変化:美容業界→代理店業界
② 企業規模の変化:中小企業(10名以下)→大手(数百人)
③ 職務の変化:営業を中心とした何でも屋(複数業務)→広報コンサルタント(単一業務)
④ 住環境の変化:実家暮らし→一人暮らし
⑤ 場所の変化:大阪→東京

改めて書き出すと、当時自分が自覚していたのは①③④でそれですらぼんやりと…という感じでした。しっかりと情報を集められる方ならそんなことはないかと思いますが、「会社なんて入ってみないとわからない!」と思っていた節もありました(今もそう)。ぼんやりと思い描いていた想像よりかなり違う点にワタワタすることとなります…

① 業界、② 企業規模、③ 職務の変化の影響

美容業界メーカーから広報代理店に転職したことで、会社全体で日本の多種多様な業界の企業との取引をしていることを実感しました。メーカー時代は理美容業界、通販業界がメインでサブとして介護業界に少しアプローチしている程度。日本のToC企業の大手と取引するそのスケールの違いに驚いた、なんならちょっと引け目を感じてしまったようにも思います。

仕事の進め方としては、メーカー時代は複数業務を並行しながら随時終わらしていくマルチタスク方式でした(人もいなかったしね…)。いろんな業務から多角的に事業を見られていたので、事業の全体像が把握しやすかったのだと気づきました。また、中小企業で事業規模もそこまで大きくなかったため、同僚や上司含めて会社で取引している企業全てを把握できて従業員でも会社全体の流れもイメージしやすかったのだと思います。

そこから転職して代理店になると1案件ごとの業務体制となりました。1案件ごとにゴールが違ったりフローが違ったり、フローからゴールまでのイメージがつかず右往左往する事になりました。どれが必要な情報の取捨選択ができずワーっとテキストを送ってしまい、「一旦落ち着こうか…」なんて言われたこともあります。

④ 場所、⑤ 住環境の変化の影響

上京転職なので当然といえば当然ですが、一人暮らしになりますし、居住地域も違います。特に大人になってから新たな友人を作るのって本当に大変です…また、東京は本当に遊ぶことに対してお金がすごいかかります。イメージで言うと1.5倍ぐらいでしょうか。。。自分の趣味などがあればそのコミュニティに入っていくことで友人も作りやすいかと思います。

コミュニケーションに関しては、世間一般でイメージされるようなガッツリ壁を作る感じではないと思います。その代わりうすーい薄氷の、でも壊れない壁が間にある感覚でした。上京当初は知人・知り合いレベルの人とは一線を引く、というのがわかりやすくあると感じたので、そちらのほうが気が楽だと思う方はすごく合っていると思います。

こんな話をした理由として、自分がうまく「孤独」を制御できなかったなと思うからです。現在の気持ちやグチ、はたまた談笑できるような友人・知人、気分のリフレッシュできるモノ・コト、特にお金のかからない出かけられる趣味を持っておくほうがいいと思います。

上京のベストタイミングはやっぱり”進学” or “新卒”かと!

実際ここまで大きく変わってしまうと、自分の拠り所となる部分が何もなくなった感覚になり心身のバランスを損ないました。チャレンジングな選択であることは理解していたつもりですが、もう少し慎重になるべきだったとも思います。たとえば家族やパートナーがいたりなど、従来通りの部分が一つでもあればまた違ったのかもしれません。

上京によって土地の文化や慣習・人の性格など、土台となる部分が大きく変わります。それによって仕事の進め方や同僚・上司とのコミュニケーションの取り方も変わることになるでしょう。地元が大好きならずとも普通ぐらいな思いであれば、そのギャップに驚くことになるかと思います。

その点、大学進学や新卒のタイミングだと同じような状況の人たちがいっぱいいる=友人になりやすくコミュニティにも馴染みやすいかと思います。若いほど環境に慣れるのも早いでしょう。

上京してよかったこと

大きく地域を変えることで、仕事に対する向き合い方やそれをベースとしたコミュニケーションなどいろんな部分が変わってくるので、いろんな地域差を肌感として取り入れられたのが一番良かったです。

上京することに限らない話ですが、上京転職によって社会の広がりといいますか前職での固定概念を壊してくれました。上京前の新卒で入社した会社は社長のパワハラでゴロゴロ人がやめていくような会社でしたので、そんな中で会社を変えることで企業風土、雰囲気、ルールなどここまで大きく違うのかと思った印象があります。

特に社員が10名程度の会社ですと社長の意向が投影されやすく、いい意味でも悪い意味でも社長のイメージするいい会社!になりやすいと思います。その影では社長に進言できず周りがYesマンで固められてるなんてことも、、、
転職したことで、それぞれの会社のルールを知ることもキャリアのひとつとも言えるなと思います。

さいごに

もし仮に当時に遡って上京するかどうかを選べるとしたら、それでも上京することを選ぶと思います。そういった意味で上京したことに後悔はありませんが、もっと準備しておくべきではあったな〜というのが感想です。(今も準備の仕方がわかっていない)
最終的になんの話をしてるのかわからなくなってきましたが、経験談として「そんな人もいるのか〜」と思っていただければと思います。

上京転職の際には、「なにかひとつつながりがある」ものを持っておくほうがいいかと思います。皆様の上京転職を応援しております!

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この記事を書いた人

くろいマカロン、通称くろマカです。
主に関西圏に分布しています。雑食性。
何でもかんでもやりすぎて、ザ・キャリア迷子です。

キャリア迷子ではLINEオープンチャットを中心に皆でキャリアについて話しあうコミュニティです。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 「上京転職の際には、「なにかひとつつながりがある」ものを持っておくほうがいいかと思います。」
    居住地、お仕事など生活に関わる転換点で共通してめちゃくちゃ大事なことだと思いました!
    「軸ずらし転職」と呼ばれる転職の考え方にも通じると思いました。
    https://tenshoku-antenna.com/youtube-tenshoku-channel02

    ついうっかり脱サラして田舎で蕎麦屋やペンションやりたくなってしまう衝動に駆られたり秒で諦めたりする今日このごろです笑

    • motoさんの考え方面白いですよね!私も本を読んだことがあります。
      「どれをベースにしながら、何を基にどこにBETするのか」
      全BETすると、負けたときに全財産なくなるようなものなので、それでキャリアの分断が起こってしまう心配がありますしね。。

      自分もずっと立ち飲み屋兼居酒屋兼フードバーみたいなのやってみたいなと思うけどぜんぜんちゃうしなっていつも思ってますw
      転職にしてもチャレンジにしても、ジャストアイデアなのか具体的に考えたのかは他人に聞いてもらってフィードバックをもらうのも必要ですね〜

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