キャリア迷子になりやすい理由を知っていますか?【キャリア迷子のススメ】

目次

はじめに

みなさんこんにちは、「キャリア迷子」コミュニティ管理人のさいとぅーです。
匿名で入れるLINEオープンチャットのコミュニティなので、まだ入っていない人はお気軽に入ってみてくださいね。

キャリア迷子コミュニティの運営と並行して、無料キャリア相談所として「キャリア迷子センター」というものもやっています。

元々は世の中にキャリアコーチングサービスが出始めてきて、良い流れだなぁと思っていたのですが、この辺のサービスの相場観が30万円ぐらいに収斂していくのを見て、

キャリア相談ぐらいもっと気軽に受けさせんかい!!!

と思ったのが始まりです。
事業モデル上どうしてもそれぐらいの価格になる事自体は理解しているので、ボッタクリをしていると思っているわけではありません。ただ、個人でキャリアに悩んでいるときに受けるにはちょっとばかし敷居が高すぎると思う方も多いのではないでしょうか。

そして、長らく人材業界に居て多くの人と話をしてきた上で強く感じるのが、キャリアに悩んでいる人はそこそこの確率でお金にも悩んでいる。という事です。

そら、自己実現とか色々な目的もありますが、仕事の一番“最初の”目的は、生活をするために稼ぐである事は間違いのない事実だからです。

というわけで、キャリア迷子ではビジネスではなく、コミュニティとして相互にキャリア相談が出来る場所を作る事を目指していこうかなと思っています。

お金を払う代わりに、たくさんの人が関わって成り立つ場所なので、自分の事ばかりではなく、他の人の相談にも出来る範囲でコメントするとか、そういう気遣いをコミュニティに還元してもらえると嬉しいなと思っています。

ただ、それでも匿名空間では細かい相談がしにくかったり、個人の事情をある程度開示しないと相談出来ない事があったり、たくさんの人が居るオープンチャットに相談を投げる方がむしろ緊張する。という方向けにキャリア迷子センターがあるので、そういう方は気軽に個別で相談をしてみてください。

キャリア迷子センターはコチラ

キャリア迷子センターはコミュニティに紐づく相談コーナーなので、特に費用は発生しません。その代わりコミュニティの相談にコメントするとか、コミュニティへの何かしらの還元を出来る範囲でお願いしています。この「キャリア迷子通信」のサイトも、元々私ひとりじゃ維持するのが大変だったので、コミュニティメンバーに記事を寄稿してもらう形で運営するようになったサイトです。記事の寄稿までいかなくても、コメントを貰えるだけで記事を書いたメンバーは大喜びなので、そういうところで是非コミュニティに参画していって欲しいなぁと思ってます。


キャリア迷子って?

キャリア迷子というフレーズから人が集まったコミュニティ

さてさて、前置きが大分長くなってしまいましたが、こんな感じで何年もキャリア迷子コミュニティを運営していると、コミュニティ上の相談や個別相談など多数集まってきます。その中でも、良く出る話題や悩みを中心に連載記事を始めてみる事にしました。連載タイトルは「キャリア迷子のススメ」とさせていただきます。

というわけで、このコミュニティで出る話題としてやはり一番最初に触れるべきなのは「キャリア迷子」かなと思っています。

この言葉自体は最近チラホラとあちこちで見かけられるようになりましたが、このコミュニティを立ち上げた時点ではほとんど世の中に無い言葉でした。立ち上げたきっかけも、「キャリア迷子ってフレーズなんか面白くない!?」という語感的気持ちよさだけで作った造語でコミュニティを立ち上げ、妙に共感が集まって1日で100名以上の参加者が集まったのが現在に至るすべての始まりでした。

現在では500名近い参加者が参加するようになったこのコミュニティですが、結局のところなんとなく「私もキャリア迷子だ」と漠然と思っている人が集まっているんじゃないかなと思っています。

というわけで本記事ではキャリア迷子ってなんだっけ?というところについて触れていきたいのですが、同時に本連載記事全体での目的も先に明示したいと思っています。この連載を始める目的は、

皆が自分自身キャリア迷子である事自体を肯定的に捉え、前向きに自分の人生を生きてもらう

というものです。
この辺の詳細は追々書いていきますね。

そもそもキャリア迷子って?

辞書にある言葉ではないので、この言葉自体の定義はされていないのですが、前述のコミュニティに人が集まった理由に付随して、私は「自分のキャリアと未来に対する不確実性と不安感」そのものを指す言葉だと考えています。

そして同時に非常に重要な要素だと考えているのが、フレーズ自体が悲壮感を持っておらず、笑いながら使える語彙である事です。

「私のキャリアこのままじゃ不安なんです」

「私キャリア迷子なんです」

どちらも意味自体は同じようなものですが、キャリア迷子の方がコミカルな感じがしますよね。私だけですか???????

そんなキャリア迷子が持つ不安感ですが、とりあえず悩んでいる人から言われがちなのはこの辺りです。

■時間軸とスキルに関連するもの

  • 過去の自分のキャリアに自信が無い
  • 現在の仕事がこのまま続くのが嫌だ
  • このままだと将来雇ってくれるところが無くなりそう

この辺は個別の悩みなんですが、掘り下げてみるとこの中の一つの悩みを持っている人はセットで悩みを持っている人が多い印象ですね。悩みそのものは自分に自信が無い辺りに収束していくんですが、キャリアの棚卸が出来てなかったり、短期・長期の目標が無い場合にもよくある悩みですね。

 

■所属する組織や人間関係に関連するもの

  • この会社でずっとやっていける気がしない
  • 社内に尊敬できる人が居ない
  • 社内の人と価値観が合わない

こっちは「居場所」的な悩みなんですが、この場所にずっと居たくないと思うと自動的にここじゃない場所を求めるようになるので迷子感は増すみたいです。特にハラスメントが横行する職場とかだとこの感覚は強く持ちやすいみたいですね。

選択肢の増大とキャリアの立ち眩み

そして忘れてはいけない、現代におけるキャリア迷子感の後押しをしている一つの重大な要因が、情報と選択肢の爆発的増大です。

例えば働き方の側面で言うと「転職は現代では当然」「本業をやりながら副業するべき」「独立してフリーランスになった方が自由に稼げる」みたいな意見を良く見かけますよね。

”仕事に集中”という観点から見ると、こういうの一切考えずに黙って目の前の事をやっている方が絶対に成果は出るのに、普通に暮らしているだけで色々なところからこういう情報が流れてきて、どうしても気が散ってしまいます。

かといって「だから情報を遮断するべきだ!!!!」というのはあまりにも早計かつリスキーなのは言うまでも無いですよね。

現代は、「新しい情報を常に仕入れる方が良い」「その分不安や迷いが増える」という矛盾に包まれた厄介な時代を生きる必要があるみたいです。

働き方以外についてもそうです。特に職種の劇的な転換を誘発する情報も多く、「動画制作を学べば自由に働ける!」「エンジニアになれば稼げる!」「デザイナーになればクリエイティブな仕事に関われる!」といった、今までの経験とは関係無く、これをやれば上手くいくという煽情的な広告も非常に増えてきています。

冷静に考えるとそんな簡単ではないとわかっていても、毎日毎日同じような広告が視界に入ってくると段々そんなこともあるのかもしれない・・・?と思い始めても無理はないですよね。強い言葉は冷静な思考を奪い、不安な感情を運んできます。

そして現代日本の少子高齢化な状況と人材業界のビジネスモデルが嫌な形で噛み合ってしまっている部分もあります。

現代のWeb上のメディアはうちのキャリア迷子みたいなサイトと違って、プロのマーケターやライターが目的をもって、業務の一環で作成しているサイトがほとんどです。

これは「悪い」という意味は理解して欲しくないのですが、

人材業界はかなりの金額が動く市場なので、プロが本気で採用市場で仕事を真面目に取り組むと、構造上どうしても転職を促す内容の情報が増えてしまいます。

 

例えば企業が1000万円の予算を使ってメディアを作ったとして、自社に人を採用したい企業や、転職メディアは転職をしたいと思える人が増えるとメリットがあるのでやる意味があります。

しかし同様の金額を予算として消化してまで「転職をしないで目の前の仕事を一生懸命やった方がキャリアは上向きになるよ」という内容を世の中に訴えるメリットがある企業がほとんど存在しません。

 

これは、どちらの情報が正しいという要素とは関係が無く、企業が自由に経済活動を行うと、どうしても世の中にこういう情報が増えてしまうという事実です。

 

ちなみに私の好きなことわざに「地獄への道は善意で敷き詰められている」というものがあるのですが、個人個人が相手にとって良い行いをしようとしても、結果的に誰かが不幸になってしまう事がある現象に非常に近い概念だなと思っています。

 

VUCAの時代とかいうやつ

皆さんはVUCAという言葉をご存知ですか?

現代社会の、激しく変化し予測困難な状況の事を指す言葉です。

  • Volatility(変動性):状況が頻繁に変化し、安定しないこと。
  • Uncertainty(不確実性):将来の予測が困難なこと。
  • Complexity(複雑性):状況が複雑で、原因や影響を理解しにくいこと。
  • Ambiguity(曖昧性):情報が明確でなく、解釈が曖昧なこと。

この4つの英単語の頭文字を取った造語らしいのですが、別に重要ではないので特に覚えなくていいです。

単純に現代の状況を俯瞰してみたときに、IT分野だけ見ただけでも、

  • 1999年 ADSL(インターネット使い放題)開始
  • 2008年 iPhone日本上陸
  • 2011年 LINEサービス開始
  • 2022年 ChatGPT公開

といった感じで、2000年時点でパソコンは実は世の中にほとんど普及しておらず20年前にはまだ日本にiPhoneは無く2011年の東日本大震災の時には実はまだLINEというサービスは存在していなかったらしいんですよね。

もはやその時の事を思い出す事すら困難です。

最後にChatGPTについて書きましたが、生成AIがこれから先10年、20年と世界をどんな風に変えていくのか、直近25年間でのネット普及以降の変化を見る限りまともに予測できる気がしません。

で、どうしたらいいわけ????

なんか厄介そうな世の中ですねっていう事ばかり書いてしまいましたが、それについてどうしたら良いのかも当然気になりますよね。今回連載を始めようと考えている「キャリア迷子のススメ」では、こんな世の中でどんな風に考えて、前に進んでいったら良いかについて記事にしていこうと考えています。

ので、今回はお預けです。

というか、先に私の現時点の回答をお伝えすると「こうしたら上手くいくよなんて簡単な答えがあったら誰も苦労していないよね」という事になってしまいます。

でも、キャリア迷子を何年も運営していく中で、一つ一つの悩みと向き合い、話を聞いていった事で、人が引っ掛かりやすいポイントと、道が拓ける瞬間みたいなものは多く見てきました。

その一つ一つは、丁寧に現状を分解し、見通しを立てて、次の一手を考える。というそれだけのシンプルな事なのですが、それを自力でやるのが難しいという事も重々承知しています。今回はその一助になれることを目指して連載を頑張っていきます。

いわば今回の連載は私自身の思索探求みたいな物でもあります。

世の中にある、シンプルでわかりやすい答えをくれるものと違って、面倒で考えるのにも時間が掛かる要素も多分に含みますが、冒頭に触れた「皆が自分自身キャリア迷子である事自体を肯定的に捉え、前向きに自分の人生を生きてもらう」という目的に一歩ずつでも進めるように頑張っていきたいのでお付き合いいただけると嬉しいです。

実際に考えてみよう

文章を読むだけで状況が好転っていうのもあんまりないので、試験的試みの一つとして、ChatGPTを用いたワークショップを記事ごとに作っていこうと思っています。結構作業量重たいので無理だったら諦めるかもしれません^q^

今回作ったのはこちら。

「あなたはどんなキャリア迷子?」

皆さんのキャリア迷子度合いと傾向がわかる簡単な診断となっています。

是非試して、結果をコメント欄やTwitterで共有してくださーい!

無料プランだと途中で制限が掛かる可能性がありますのでその場合は時間をおいて使ってみてください。その他不都合や変な挙動があったら報告してもらえると嬉しいです!

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この記事を書いた人

キャリア迷子の管理人です。
気軽に構ってください。

キャリア迷子ではLINEオープンチャットを中心に皆でキャリアについて話しあうコミュニティです。
詳しくはこちら。

キャリアについての個別相談をしたい・・・!という方に向けてキャリア迷子センターも開いています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • わたし個人はまだキャリア迷子という自認に悲壮感漂っちゃってます、、、
    あなたも迷子?わたしも〜的にライトに話せる?くらいに、悲壮感とか深刻さ少し軽くできたらいいなと思ってます。
    診断途中まではやってみました!
    忘れないうちに最後までやりますねー!

  • キャリア始める前から迷子、始まってからも迷子です。コミュニティ運営も相談受付も今回の記事も、「余計な不安は手放せるといいよね!みんなが楽に過ごせるといいなあ」みたいな思いをつねづね感じております。いつもありがとうございます!

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