「内定を受けるか、今の会社に残るか」というよくあるお悩み
オープンチャット「キャリア迷子」で、こんな投稿を見かけることがあります。

内定が出ました。
正直いまいち納得できていません。
それでも内定先に行ったほうがいいのか、
今の会社を続けるか迷っています。
「悩ましい状況だよね〜」と感じる相談です。
内定が出ると、回答期限もありますし、
新環境へのワクワクとドキドキがごちゃまぜになり
転職活動を始めるときよりも、内定受諾のときのほうが人生がかかってめちゃくちゃ重たいですよね。
「受ける/受けない」
「行く/残る」
という2択で”どうしたらいいんだろう?”と思うのも、自然なことだと思います。
2択で問いかけると、回答する側も2択で答えてしまいがち
オープンチャットで2択のクローズド・クエスチョンを投げると、
参加している人は、そのどちらかで答えようとすることが多い気がします。
質問した側も、どこかで「どちらかを選んでほしい!!」「早く結論を出したい!!」と思っていることが
少なくないんじゃないかなと思います。
なので、もし2択じゃない返事が返ってくると、
「あれ?」と感じたり、ちょっと拍子抜けしたりすることもあるかもしれません。
がっかりさせちゃってたら申し訳ないな、といつも思います。
それでも、2択では答えない!がんばって答えない!!
でも、私はその2択で本当に選ばなきゃいけないの?と疑問を呈することがあります。
私がこの手の相談にあえて2択で返さないことがあるのは、
正解をはぐらかしたいからでも、論点をずらしたいわけでもありません。
本当にその2択だけしかないのか?
2択に絞り込んだ背景はなんだろう?
他に可能性あるのに捨ててない?
絞り込みの理由のほうに、「この転職活動で何を大切にしたい」「こういうふうに働きたい」という希望や思いがあるからじゃないか、と思うからなんです。
「納得いかない」の中身は、人によって全然違う
正直いまいち納得できていません。
はすごく幅の広い言葉です。
たとえば、
- 年収なのか
- 仕事内容なのか
- 会社の将来性なのか
- 人間関係なのか
- それともタイミングなのか
「納得いかない」という言葉の中に、
いろんな理由が混ざっていることが多いです。
ここを分けずに2択にしてしまうと、
気持ちの整理が追いつかないまま、
決断だけを迫られてしまう感じになります。
もしかすると、今の1つの「納得いかない」を解消したいがために、
もっと多くの「納得いかない」を背負い込む会社に入社してしまうリスクもあるわけです。
結果、それは「職歴が1つ増える」、もし入社後にモヤモヤの予感があたってしまったら、「短期離職が1つ増える」になってしまうかもしれません。
「今の会社を続ける」=何も変えない、ではない
もうひとつ、よく感じるのは、
「今の会社を続ける」という選択が、
実は一通りしかないわけではない、ということです。
- 現職で役割や働き方を少し調整する
- 職務経歴書を見直したり、応募する職種や業種を見直したりする
- 次の内定受諾を狙いに転職活動を続ける
- 転職活動はいったん休んで、がんばりすぎずに肉体的・精神的な体力を温存する
- 期限を区切って様子を見る
残る・辞めるの2択に見えても、その間にいくつか段階があったりします。
私のよくいうセリフは「転職活動はするけど、転職するとは言ってない」という言葉です。
安易な転職をすることで、良くも悪くも職務経歴がついてしまうことにも警戒しておいたほうがいいのです。
本当は、別の問いを抱えていることも多い
この相談の奥には、
- この判断で、あとから自分を責めないかな
- 逃げたと思われないかな
- もう一度動く気力は残っているかな
そんな不安が隠れていることも多いです。
これは、どちらが正解か、という話というより、
自分で選んだと感じられるかどうかの話なのかもしれません。
自分の決断に納得できるか、不安にもなりますよね。
その2択にした理由そのものにも、ヒントがあると思います。
- 転職活動を始めたのはなぜ?目的は何?
- 転職をすることでどんなことを解決したかった?
- その解決したかったことは、内定受諾で解決する?
- 今の職場で満足していることや、捨てたくないことはない?
- それをこの内定受諾で諦めなくてはならないということはない?
- それはあなたの人生の中で、どのくらい大切?
上記のようなことのモヤモヤの過程で2択にたどりついたと思いますが、
そのモヤモヤにこそ、本当に内定受諾するべきかどうかのヒントがあることも多いと思います。
長く続く転職活動、どうしても内定受諾して終わらせたくなってしまう気持ちが
判断を2択に追い込みがちなのではないかと考えることもあります。
私が代わりにやっていること
なので私は、いきなり「こっちがいいですよ」とは言わないように気をつけています。
- 選択肢を少し増やしてみたり
- 「納得いかない」を分けてみたり
- 今すぐ決めなくていい可能性を考えてみたり
そんな質問をしています。
質問に質問で返してほんとすみません。
「最強で唯一の正解」は探せないです。
結局他人に与えられた選択を自分が正解にはできないのです。
自分で納得して選んで、選んだ選択を正解にするように努力しつづけるしかない。
2択に絞り込んでしまうことで、「選ばなかった選択に正解があった」と後悔することはさけてほしいなって思います。
オープンチャットのいいところは、全然自分の想像の範囲を超えた経験をもったいろんな人達が
偶然自分の質問に目を通して反応してくれることです。
ですので、ご自身の用意した2択を超えた回答が来ることそのものが、オープンチャットの醍醐味なんじゃないかと思ったりします。
少なくとも2択で多数派がこっちだからこっちを選ぼう!みたいな理由でオープンチャットを使うのは
後々自分の選んだ選択を正解にする努力をするときに、とてもしんどくなります。
他人に選ばされた選択ってほんとにしんどいです。
「断る勇気」もまた勇気
私自身も、8社に在籍経験があり、7社の中途採用で内定受諾したことになりますが、
受けなければよかった内定もなくはないです。
ただ、数年経つとそれも私を構成する血肉になるので、まあいいか、という考えもとることはできるんですが
それは「選んだ答えを正解にする努力」みたいな観点なので、できれば選ばないほうがよかったかもしれません。
熱意あふれる勧誘を受けたとしても、自分としっくりくる・活躍できるかどうかとは別の話です。
※人手不足・応募不足なだけでだれでもほしいだけかもしれませんからね…
選んでしまった過去を自分の軸にする話は別の記事を書いていますので、こちらもお目通しいただけたらと思います。

さいごに
よく「トロッコ問題」というネタがネットで取り上げられますが
本当に「どちらかを選ばなければならない」という状況は意外と人生では少ないような気がします。
表向きは従順な顔をしながら、したたかに別な仕事を探しながら、
本当にこの仕事なら自分らしく・自分の強みが発揮できる働き方ができるときだけ
「内定受諾」というカードを切るのだ!という強い意志を持ってもいいと思うのです。
どうしても応募・選考の場面では「選んでもらおう」という意識がちらついてしまうと思います。
※実際は、平等な雇用契約を締結するかの「交渉」なので、こちらもあちらも「選ぶ」立場にはあることは忘れないほうがよいのですが
本当に最終的に「こちらが選ぶ」最後のチャンスが「内定受諾」になります。
よく「しない後悔より、する後悔」という言葉が使われますが、
この場合の「する」は「受諾する」もあれば「断る」もあるのです。
正解は人の数だけあるので、平均値や多数決では決められません。
有名なゲームみたいなことを締めに書きますが、
自分の心と向き合って、違和感があれば引き返すことも大事です!


コメント
コメント一覧 (3件)
最強で唯一の正解を探している人が多すぎる。歪でも自分で決めた形も唯一だからそれを正解にしていくのがキャリアであり、人生。
そうですね、しかもそれを状況もわかっていない赤の他人に求めすぎるのもちょっと危ないかなと思ったりします。
2択で聞くのは回答のしやすさという親切心だとは思いますが、結局「どっちでもない」(判断材料か覚悟が足りない)だったりすることが多いのかなという印象があります。
あれかこれか、ではなく、あれでもなく、これでもない、を検討するのって大事ですよねえ。
困って迷って早く何とか固まりたい本人はやっぱり視野が狭くなってしまいがちなので、周りが一緒に小路に入ってしまわずに広い視野で提案できるといいなあと思います。